「素適がいちばん」というプロローグの見出しを思いついた瞬間、どういうわけか、例のカステラ屋さんのテレビcMが頭の片隅に流れてきました。
「カステラ一番、電話は二番、三時のおやつは〇〇〇」というお馴染みのcMソングです。
で、つい、「素適が一番、予算は二番」なんて言いたくなりましたが、もちろん、これは冗談です。
マンションを購入する場合、「素適!」と思わせるマンションであることが一番ですが、予算が二番ということはない。
予算もいちばんです。
一番大切な予算の範囲内で、「素適!」と実感できるマンションを提供しようというのが、N社株式会社 (以下N社) の考えです。
ステキはふつう「素敵」と書きます。
昔、戦争中、「費沢は敵だ」というスローガンが街に張-出されました。
ところが、「敵」 の上に吹きだしマークをつけて、そこに「素」をいれた人がいた。
で、「費沢は素敵だ」 になっちゃった。
軍部が怒るまいことか。
でも、暗い戦争中にこうしたユーモア精神をもった一人のつむじ曲が-の非国民がいたということが、私たちには救いですね。
ところで、この本の主人公であるN社では、「素敵」を「素通」と表示しています。
「素適な住まいづくりを心を込めて応援する」というのがN社の経営理念ですが、このときのステキも「素適」 です。
というのも、N社は木材、建築資材の問屋としてスタートして発展した会社です。
木材の取扱では業界トップ、建築資材の分野でもベスト三にはいる大手の専門商社ですが、その後、マンションと戸建て住宅の販売事業に進出しました。
ちなみに、商社部門と住宅部門を合わせた売上高は、平成一一年度で二一四三億円です。
このようにもともと、N社は、建築関連の素材を扱う会社として創業されたものですから、ステキを「素敵」と書くと、「素材」を「敵」 にすることになる。
これではどうもまずい。
新日本製織が、「金を失う」と読める「鉄」を避けて、「銭」と表示するのと同じようなジンクス縁起を担いでいるわけですね。
本のタイトルを 『素適を売る。
納得を頂く。
』 としました。
N社は、お客様に「素適!」と言われるようなマンションを販売いたします。
そのお代として、「買って良かった」という「納得」を頂きます。
これが、タイトルの表面上の意味ですが、その底流には、N社は素適な仕事をしたい (いい加減な物件を売-たくない)、N社は納得のいく仕事をしたい、という気持ちも込められています。
お客様の気持ちとN社の気持ちを真心という触媒でミックスしたのが、この本のタイトルというわけです。
無理のない価格、 無駄のない広さその1 N社なマンションをワクワク取得層の≡十代に 平成一二年一〇月、N社はそれまでの 「N社日英株式会社」から「N社株式会社」と社名を変更しました。
N社は、昭和二五年、木材の流通を業とする木材市場として創業された会社です。
その後、建材部門に業容を広げ、昭和四六年から、「NICハイム」というマンションの販売をスタートさせています。
マンションディベロッパーとしては老舗です。
このNICに「wxowJJW^H (超優良)」を加え「Z-(JW」と読んだのが、現在のN社の語源です。
旧社名の 「N社自発」 の目薬には、「日本とともに栄える」という意味が込められていましたが、カタカナと漢字交じ-の社名ではどうもおさまりが悪い。
感覚だけで物事の善し悪しを判断しがちな若者には、会社の古さの象徴記号とも取られかねない。
また、日本とともに栄えるとはいえ、それは日本の中の自社が栄えることを希求するコンセプトですから、お客様とともに栄えることが求められる消費者第一主義の時代のフィーリングにもそぐわない。
さらに、目薬といえば、強引な取-立てで世間を騒がせたあの商工ローンの日栄の関連会社ではないか、といらぬ連想をされかねない。
というわけで、創業五〇周年を迎えるにあた-、目薬を社名からはずし、「N社株式会社」とスッキリさせました。
このN社が提供する「N社なマンション」が、この本の主人公です。
さて、N社は、神奈川県を中心とした地元市場に、毎年、一〇〇〇戸前後のマンションを限定供給しています。
限定という言葉には、売上を伸ばすために質を落とすことはしないというN社の意志が含まれています。
地元市場のスケールとN社が納得できるマンションの質を保つためには、一〇〇〇戸前後が最適供給戸数ということです。
N社のお客様は、はじめて自前の住まいをもつ三〇代の方々で、業界用語ではこうしたお客様を「第一次取得層」などといっていますが、私はどうもこういう業界用語が好きになれない。
第一次取得層という言葉には、感謝の気持ちがこもっておりません。
お客様を「ターゲット」と呼ぶ不遜な態度とどこか共通するものがあります。
というわけで、ここでは「第一次取得層」というナマイキな用語を排除して、最初に住まいをもつ方々の浮き立った気持ちを取-込んだ「ワクワク取得層」ということにしました。
ワクワク取得層の家族は、現在は親子三人だけどへ あと一人くらいは頑張ってつくろうか、という家族構成です。
収入はというと、大体、年収六百万円前後。
もちろん、四百万円前後の方もおりますし、八〇〇万円前後の方もおりますが、平均をとれば六〇〇万円くらいが多いということです。
さて、この年収で無理なく購入できるマンションとは、どんなマンションでしょうか。
ここに一つの参考資料があります。
これは供給実績をもとにはじき出された首都圏のマンションの平均価格と平均住居専有面積です(衣-参照)。
それによると、N社がマンションを供給している地元神奈川県では、平均的な価格は四〇二一万円、住居専有面積は七七・一一2mとなっています。
N社が提供する駅の近-に立地した都心型マンション へN社アーバン)は、横浜市内で三五〇〇万円前後、広さは七五2m前後の平均的なマンションです。
マンションをもっとも切望するワクワク取得層が、無理することな-購入できる価格に設定し、常識的な相場からはじき出された七五2m前後の広さをもつマンション、これが (N社アーバン) です。
このほかに (N社ステージ) というブランドもあって、こちらは、広さにゆと-のある郊外型のマンションですが、主力は(N社アーバン) です。
要するに.、(N社アーバン) は、お金に糸目を付けないお金持ちの人たちのための豪華マンションではない。
また、奇をてらったデザインで人目を引くようなユニークなマンションでもないということです。
このように (N社アーバン) は、平均的なワクワク取得層が無理な-求められる、平均的な価格と広さをもったマンションです。
平均的という言葉を、「常識」と「平凡」という言葉に拡大解釈すれば、(N社アーバン) は、常識的で平凡なマンションということにな-ます。
が、しかし、そのマンションの大半が「^H-}Q^仕様である」、ということになると、「常識」と 「平凡」は一転して、「非常識」あるいは 「非凡な」 マンションとなってきます。
七五2mに-tf^QWというのは、業界の非常識なんです。
そして、非常識に挑戦して、4LDKの間取りを実現した (N社アーバン) は、非凡なマンションでもあるのです。
なぜでしょうか?その2 「そこそこ」から「コンパクト」に 今、私の手元に 『誤解だらけのマンション選び』 (I氏著 K社)という本があります (以下 『誤解本』 と表記します)。
表紙のキャッチフレーズに「快適な住まいの基本を忘れたハズレ物件が多すぎる」とあ-ます。
「異議なし!」 です。
これに「お客様のニーズを忘れた」と加えると、もう、「大賛成!」 です。
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